MENU

【第4回】事例紹介「一日中イライラしている」は本当?|NLPで“思い込み”から解放される質問の力


目次

✅ その「不安」や「イライラ」…実は思い込みかもしれません

「朝から晩までイライラしてしまう」
「何をしていても不安が消えない」

そう感じている方へ――

今回は、前回に引き続き、A子さんのカウンセリング事例をもとに、思い込み(ビリーフ)に気づき、手放していくプロセスをご紹介します。

私たちは時に、「事実」ではなく「思い込み」に苦しめられていることがあります。
NLP(神経言語プログラミング)では、それを丁寧に“質問”で紐解いていきます。


🧩 質問の力|思い込みをはがす“問いかけ”

カウンセリングの中で、私はA子さんに次のような問いかけをしました。

  • どんな時にイライラや不安が起こりやすいですか?
  • 逆に、どんな時はそういった感情が起こりませんか?

一見、シンプルな質問ですが、これが大きな気づきにつながります。


🔍 「一日中イライラしてる」は本当?

A子さんは「一日中、不安やイライラで落ち着かない」と感じていました。

しかし、上記のような質問を通じて、こんな事実が見えてきました:

  • イライラするのは、主に“ベテラン部下のやる気のない対応”に接した時
  • 不安になるのは、出勤前や夜寝る前などの“区切りの時間”

つまり、感情は特定の状況下で強く現れているだけであり、四六時中ではなかったのです。

✅ 「一日中ずっとイライラしている」というのは、“思い込み”や“錯覚”だったのです。

この事実に気づいたことで、A子さんはこんな風に変わっていきました。

💬「なんだ、意外と落ち着いている時間もあるんですね」

それだけで、心が少し軽くなるのです。


☕️ 落ち着ける時間の“再発見”と“活用”

さらに話を掘り下げる中で、A子さんはこう語ってくれました。

「そういえば、○○さんと雑談してるときだけはホッとできる気がします」

それは、仕事への考え方が似ていて、気持ちをわかってくれる同僚との時間でした。
この気づきから、次のような行動変容が起きました。

  • その人との会話時間を意識して増やす
  • 同じように話せる人を社内で増やしてみる
  • その時間を「リセットの場」にする

✅ “落ち着ける時間がある”という事実に気づくことが、次の行動のヒントになります。


💡 NLPにおける「思い込み(ビリーフ)」とは?

NLPでは、「思い込み」のことを**ビリーフ(Belief)**と呼びます。
このビリーフが、問題の温床になっているケースは少なくありません。

例えば:

ビリーフ問題の現れ方
一日中イライラしているリラックスできる時間にも気づけない
私が頑張らなきゃダメ他人に頼れず孤立
仕事で弱音を吐いてはいけない愚痴を言えずストレスをためる

こうしたビリーフに気づき、手放すことで、新たな可能性や選択肢が見えてきます。


🛠 NLPの質問技法|メタモデルとスライト・オブ・マウス

NLPには、思い込みを外すための効果的な質問技法があります。

  • メタモデル(Meta Model)
     → あいまいな表現の背後にある前提や制限を明らかにする質問法
  • スライト・オブ・マウス(Sleight of Mouth)
     → 相手のビリーフをやわらかく再構成して、より良い意味づけに導く技法

これらを活用することで、カウンセラーはクライアントの視点を柔らかく広げ、思い込みから自由になるお手伝いができるのです。


💬 今日のひとこと

「思い込み」=「苦しみの正体」
その正体に気づけたとき、新しい選択肢と希望が見えてきます。


📝 まとめ|質問の力で「真実」に出会う

項目内容
質問の目的①感情や状況の整理
質問の目的②思い込み(ビリーフ)の明確化
気づきの効果落ち着ける時間があることに気づく
NLPの技法メタモデル、スライト・オブ・マウス
次の一歩気づきから新たな行動が生まれる

🔗 次回予告

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

専門分野 
コーチング・カウンセリング

国家資格
公認心理師
キャリアコンサルタント
中小企業診断士
保育士

その他資格
一般社団法人ここからだ 認定発達支援コーチ
米国NLP協会認定NLPトレーナー
米国教育キネシオロジー協会認定ブレインジムインストラクター
国際キネシオロジー大学認定タッチフォーヘルスインストラクター

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次