1. カウンセリングの実践を通して
ここまで、8回にわたりお読みいただき、本当にありがとうございました。
ここまで、NLPの考え方やスキルが実際のカウンセリングの現場でどのように活かされているのかを、できる限り臨場感をもってお伝えしてきました。私自身の実際のセッション経験からエッセンスを抜き出し、ご紹介してきました。
もちろん、この場ではお伝えしきれないほど、多くの出会いと学びがありました。クライアントさんのお話を伺いながら、私自身もともに成長させていただいた——その実感があります。
2. 私自身の体験から
実は、私自身もNLPのセッションに何度も救われてきた一人です。
たとえば、長年やめられなかった喫煙を、NLPの「ビジュアル・スクアッシュ」というスキルを用いたたった1回のセッションで手放すことができました。健康面や金銭面でのメリットも大きいですが、それ以上に「自分で変われた」という自信が、人生を大きく前向きに動かしてくれました。
また、かつて私は「接触性じんましん」という皮膚の症状にも悩まされていましたが、「タイムライン」というNLPの手法を通じて症状がほぼ消失。今では何年も再発していません。この過程で得た「自分自身への理解」や「心との向き合い方」は、何にも代えがたい学びとなりました。
さらに、コーチングやNLPの講座を受ける中で、
- 本当にやりたいこと
- 自分の夢
- 自己責任で生きる覚悟
- 自分の強み
- 心の平安の保ち方
など、多くの「人生のギフト」を受け取ることができました。
3. 問題解決だけじゃない、自己成長という贈り物
カウンセリングでは、期待通りの成果を出せなかった経験もあります。でもそれ以上に、思いがけないほどの変化や成長を見せてくださったクライアントさんもたくさんいらっしゃいます。
人は「問題を解決したい」と思ってカウンセリングを受けます。でも実は、そのプロセスの中で得られる「自己成長」こそが、カウンセリングの本質なのだと感じます。
たとえば、人間関係に悩んでいた方が、その苦しみの中で自分の夢に気づいたり、自分の魅力や強みに気づいたり…。そしてやがて「あのときの困難が、人生の贈り物だった」と気づかれるのです。
カウンセラーとして、目の前の問題を一緒に解決していくと同時に、「この経験が、その人の人生の中でどんな意味を持つのか?」という視点も忘れずにいたいと、いつも感じています。
そして何より、カウンセリングが終わった後に、「あれから幸せに暮らしています」とお便りをいただくことほど、嬉しい瞬間はありません。
4. カウンセラーとしての“あり方”
NLPを日本に紹介したスイル女史は、NLPを活かすコミュニケーターとしての「あり方」として、次の3つを大切にするよう教えてくれました。
- 気づきを大切にすること
- 慈愛の心を持つこと
- 評価しない(ノンジャッジメント)こと
これはまさに、カウンセラーとして、そして一人の人間として大切にしたい「カウンセリング・マインド」だと私は感じています。
この3つの姿勢を日常でも大切にできる人が増えたら、きっとこの社会はもっとあたたかく、やさしい場所になるはずです。
最後に
8回にわたり、お読みくださった皆さん、本当にありがとうございました。
私が目指すのは、技術だけでなく、在り方を大切にするカウンセラーであり続けること。そして、カウンセリング・マインドを持つ仲間が一人でも多く増えていくことを、心から願っています。
<今日のひとこと>
カウンセリングマインドを持つ人が増えれば、きっとこの世界は、もっと生きやすく、あたたかな場所になります。
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